絶食絶水,絶飲絶食

 何やら聞きなれない難しい言葉ですが私たちは日常的に使います。ワンちゃん猫ちゃんによくみられる症状に嘔吐、下痢があります。色々な病気でみられますがその際、絶食絶水をお願いすることがあります。お腹を休める、飲食が悪い影響を与えないために。また皆さん人間ドッグを受診される前このような指示を受けた経験がおありかと思います。これは血液,場合によっては胃の検査をするために必要な準備でしょう。私どもでも検査の前にお願いすることがあります。(当然ワンちゃん猫ちゃんにも絶食絶水が必要です。)当事者は理解できないので飼い主さんに必ず守っていただきます。なかなか家中徹底できない場合もあり難しい事もあります。検査の当日(あら食べたわよ)の言葉でまたご足労願うこともしばしば。また手術の際にも必須条件ですが食べていないはずなのにこっそりとお腹の中に何かしら食べ物が隠れていることがあります。手術で怖いのは麻酔と出血といつもお話しします。麻酔下では色々な事故が起こりやすいので絶食絶水のお約束をします。私ども毎日のように手術をします。先日もこんなことがありました。大変な手術で気を高め準備万端、お連れ頂いたところ食べてしまったとの一言。すっかり意気消沈で当然手術は延期しました。誰も悪くはなく私の不徳の致すところと反省します。絶食絶水、絶食絶飲こんな言葉もあると必要に迫られるまでは聞き流してください。