一子相伝

  •  芸能、工芸など我が一子にその奥義を他に漏らさず伝えるとあります。今の時代ハード、ソフトも情報公開される時代ですがその技を一子相伝、脈々とつなぐ伝統の焼き物の里に行ってきました。大分県日田市の山あいの集落小鹿田皿山です。10軒の窯元があり先程の西日本集中豪雨の被害にあっても淡々と仕事に精を出している。300年も変わらず昔ながらの工法、道具で伝統的な日常雑器を登り窯で焼いています。またその窯が共同と聞きますます驚きました。何の衒いのない素朴な焼き物を民芸運動を提唱した柳宗悦たちが全国に紹介したのは有名な話で名だたる陶芸家が訪れ影響を受けたと聞きます。国の重要無形文化財に指定、また重要文化的景観にも選定されるほど有名だそうで改めて感心しこの文化を育て守ることが私たちの責任だと思います。焼きもの好きではなくても一度は訪れることを薦めます。