誤食明暗

 誤食はよく見られる症例ですが先日もありました。通常ですと胃内に残っていれば催吐剤で異物を吐かせます。しかし吐かせられない場合もあり苦労します。一例は薬物の誤食で来院時にはすでに体内に吸収された様子、中毒症状である痙攣、興奮状態が続いており懸命の治療及ばず残念な結果になりました。眠気防止の薬を大量に誤食したようで成分は大量のカフェイン、致死量に至るほどの摂取が原因でした。もう一例は爪楊枝の誤食でした。お料理の際、玉ねぎ、肉に刺して用意したを食べたとのこと。ネギ中毒も怖いけれどこの場合は先の尖った爪楊枝を優先しました。吐かせるわけにはいかず内視鏡を使って取り出しました。幸いお家の方が見ている前での出来事で早目の来院で私どもも助かりました。よくある誤食くれぐれもご用心ください。