獣医師不足

 狂犬病予防注射、フィラリア予防もひと段落。私どもやっと落ち着いてきました。梅雨に入ったはずなのに一向に雨が降りません。庭の紫陽花がかわいそうなくらい元気がありません。ところで最近獣医学部新設の話題で持ちきりです。獣医師の仕事は主に学術研究職、公務員、臨床、一般職に分かれます。いま問題になっている獣医師不足とは、大動物の臨床、公衆衛生、家畜衛生を希望する人が少ない現状のこと。毎年小動物ペットの診療に獣医学部卒業者の半数近くが従事しています。入学の際には8割小動物の診療希望、しかしその希望先の小動物診療所は過密飽和状態で、開業を断念する者も多いと聞きます。特に大動物(牛)臨床獣医師の必要性から、北海道江別市雪印?が肝いり開校した大学でも都市部の大学と同じく小動物臨床希望が多い。今や動物病院も余儀なく廃業せざるを得ない時代を迎えようとしています。本来ならば家畜衛生、公衆衛生が獣医療の主ですがその待遇が悪いのも一因でしょう。また自治医大産業医大のような特化した学部を作る、自治体が確保のために奨学金を出すのもひとつかと思います。今後の動静を見ても獣医師は足りていくと考えます。日本獣医師会は早くから新設を反対しています。一部では教員不足から統合を視野に入れている今、160名の学生を募集するとは大胆な話。少子化獣医学部人気の陰りもありどうなるのでしょう?心配します。もし生まれ変われることが出来れば大動物の診療をしてjみたいです。