このところ下痢それも血便を主訴で来院されるワンちゃんを多く診ます。当然皆さんビックリ、あわてて連れていらっしゃいます。人で血便が出れば即入院治療に間違いないでしょうがワンちゃんたちには時々みられる症状で個体差にもよりますが意外とへっちゃらな子もいます。血便には小腸性、大腸性、その形状はトマトケチャップ状態から粘液の混じった便までありよく診るのは粘液の混じった粘血便が多く大腸性の下痢を考えます。その原因は過食、細菌性、伝染病、アレルギーなどいろいろ考えられますが兎に角不快な症状を早く治めるため治療します。数日の通院治療に反応してくれますが確かに皆さん心配されるガンもあり難治性の血便ではより詳しい検査治療も必要です。猫さんには血便は少ないように思います。また私の経験では高温多湿、長雨時が多いと感じます。お散歩の際には排便排尿を観察していただくと健康チェックにもつながると思います。